いらっしゃいませ、家電の虎です。
お客様には軽くしか提案しないですが、ほとんどの店員でこの炊飯器美味しいよねって言われているメーカーが2つあります。
大人の事情であまり訴求しないお店があるので動画で全力のこの美味しい2メーカーについてお伝えしていきます
家電量販店ってテレビとかもそうなんですがメーカーさんがお金を多くくれるところをたくさん売るために大手のパナソニックばっかおすすめするんですよね。
でも本当に美味しいと言えるのは実は別のメーカーなんだよね…って内心思っています。
今回は僕のようなボンクラ店員でも仕事のできるベテラン店員でも『あそこのメーカーは美味いよね』ってなるメーカーをお伝えします。
ただ先に言いますけど、今回お伝えするメーカー以外がダメだとか美味しくないというわけではございませんので決して誤解しないでください。
実はおすすめな炊飯器メーカー2選
それではいきましょう、店員の評価が極めて高いメーカー1つめが日立になります。
意外ですよね?象印とかタイガーって言うと思いますよね?ちゃんと理由があるのでお聞きください。
日立の炊飯器の特徴 3選
まず、日立の炊飯器の特徴からご紹介します。お伝えしたいところは3点。
●しゃっきりとして粒立ちがよいご飯が楽しめる
●炊飯中にスチームを出さない蒸気カット設計
●内釜6年保証のカーボンフッ素コーティング
日立の上位モデルの炊飯器は、京都の老舗米屋「八代目 儀兵衛」が監修していて、土鍋釜のような粒立ちのある炊きあがりを実現しています。
特徴的なのは、1粒1粒がしっかりした食感で、噛めばお米の甘みが広がる「外硬内軟」という炊きあげ方です。
これはほんと食べたら分かるんですが、お米のしっかりしっかりした歯ごたえというか、嚙み心地が味わえます。
やわらかめよりしゃっきりしたご飯が好きな方に向いている仕上がりで、ちょっと他のメーカーにはない食感だなと思います。
粘り気も控えめな印象なので、お弁当など冷えても美味しく食べられる印象ですね。
試食の場でいただいたごはんを、ラップに包んで時間が経ったものも美味しく食べられました。
また、炊飯時に蒸気が出ない蒸気レスまたは蒸気カット機能は、近年の炊飯器では珍しいところです。
店頭でも、「蒸気が出ない炊飯器ってどれですか?」なんてご質問をいただくことがあります。
「お子さんが小さいから熱い蒸気に触れるのが心配」とか「炊飯器をおいている棚の上部に湿気がたまるのが気になる」など、理由は人それぞれですけどね。
日立の上位モデルは蒸気がほとんど出ない蒸気カット、中位モデルは蒸気の発生を抑える蒸気セーブを搭載しています。
他にも、他社にない点としては、内釜に6年保証を付帯している点。
日立の炊飯器でも上位2機種ですが、基本的にカーボンフッ素コーティングをほどこしていて丈夫です。
通常、炊飯器の内釜保証はだいたい3年間なので、耐久性に自信があることがよくわかります。
炊飯器は使っていると、内釜のフッ素コートがだんだんはがれてきて、お米がくっつきやすくなってきてしまいますよね。
そんな状態が起きにくいのは、地味ながらメリットだと思います。
そんな日立の炊飯器ですが、残念だなと思える点もあります。
それは、1升炊きモデルが少ないこと。
この動画の作成時点でも、日立の主力機種である「ふっくら御膳シリーズ」には1升炊きがありません。
下位モデルだとあるんですが、家族が多かったり、たくさんのごはんをまとめて炊いたりする方には選びづらいですよね。
単身者や核家族が多くなり、1升炊きを求める方が減ったのもあるでしょうが、ちょっともったいない気もします。
また、3合炊きのような小容量モデルもないので、コンパクトな炊飯器を探している方にも、本体が大きく感じるかもしれませんね。
【日立の主力機種 3選】
次に、日立の主力機種を3選ご紹介いたします。
日立の炊飯器って、販売するお店や会社でオリジナル機種が多く存在するんですが、今からご紹介する3つが公式HPに掲載されているモデルです。
ひとまずこの3つを覚えていただければ十分かなと思います。
RZ-W100GM | RZ-V100HM | RZ-Y100HJ | |
目安の価格 (税込み) | 5.5合 74,052円 | 5.5合 51,120円 | 5.5合 38,190円 |
カラーバリエーション | 漆黒 | フロストブラック フロストホワイト | アイボリー チャコールグレー |
炊き方 | 圧騰甘み炊き | 圧力炊き | |
側面ヒーター | 70W | 35W | |
スチーム | 〇(給水不要) | ー | |
水温あわせ浸し | 〇 | ー | |
内釜 (カーボンフッ素コーティング) | 大火力 沸騰鉄釜 内釜 6年保証 | 黒厚釜 内釜 3年保証 | |
保温性能 | スチーム保温 40時間 | スチーム保温 24時間 | 24時間 |
蒸気カット機能 | 蒸気カット | 蒸気セーブ |
各機種の主な違いを表にまとめるとこのような形になります。
最上位機種のW100GMシリーズは、側面ヒーターの火力も高く、水温にあわせて火加減や浸し時間を調整する「水温あわせ浸し機能」まで備えているこだわりっぷりですね。
スチームを利用した最長40時間保温も可能なので、まとめて炊いて保温をしておきたい方にもおすすめです。
他社の最上位機種が10万円ちかいような価格帯ということを考えると、比較的お求めやすい価格なのも魅力といえるかもしれません。
ただ、なるべく購入予算を抑えたいって方は、上から2番目に位置するV100HMシリーズがおすすめ。
日立ならではのしゃっきり甘みのあるごはんに仕上がる「圧倒甘み炊き」を搭載しつつ約5万円で購入できます。
保温機能は24時間ですが、残ったご飯を冷蔵や冷凍しておく方なら問題なし。
蒸気カットやスチームを利用した蒸らし機能などはしっかり備えているので、そこそこの金額で美味しさにもなるべく妥協したくない方にはちょうどいいんじゃないでしょうか。
スタンダードモデルのY100HJシリーズは、圧力を用いた炊飯方式です。
スチーム機能がなかったり、内釜は黒厚釜での3年保証だったりと、機能面は価格が安い分控えめになっています。
個人的には、日立らしい炊きあがりのご飯を楽しむならV100HMシリーズ推しですね。
日立の炊飯器3選は、どれも色合いが落ち着きのあるマット調なので、インテイリアとのなじみが良いのも好評です。
従来の炊飯器とは違ったスクエアデザインで、けっこうコンパクトなサイズ感もキッチンに合うってご意見も多いので、見た目にこだわる方もチェックしてみてはいかがでしょうか。
あんまり大々的に訴求されていない日立ですが、購入された方の評価も高いものが多いです。
ネットの口コミやレビューなんかでも、
「スチームレスはやっぱり良い。蒸気を気にせず使える」
「ハリがあるごはんは食べてて美味しい」
「1合や2合の少量でも美味しく炊ける」
「40時間保温はごはんの劣化が少ない」
などの声が見られます。
しゃっきりしたごはんが好きな方や、普段保温が長めの方は、日立の炊飯器も次の選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
2つめのおすすめメーカーは三菱です。
はあ?こいつはダメだ、マジで素人だわって思う人もいるかもしれませんが三菱はマジで美味しいです。
同僚の店員のなかでは、たぶん1番好きな人が多いメーカーなんじゃないかな、と思えるくらい店員評価は高いと思います。
三菱の炊飯器の特徴 3選
さっそく三菱の炊飯器の特徴を3つ挙げるなら、
●圧力をつかわず粒立ちのよいごはんが楽しめる
●冷えても美味しい炊きあがり
●短めの炊飯時間でも芯までしっかり給水できる
この3つはしっかりお伝えしたいところですね。
三菱の炊飯器って、最上位機種であっても圧力をあえて使わないんです。
一般的な炊飯器では、お水の沸点を100℃以上で炊き上げるためと、釜内部の対流を発生させるために圧力を使います。
それこそミドルクラス以上の炊飯器では当たり前のように、圧力機能を搭載しているのに対して、三菱は炊飯器に圧力を用いません。
その1番大きな理由がごはんの「保水膜」をキレイに保つためです。
保水膜がキレイに保たれると、お米のうまみ成分を逃すことなく閉じ込められ、冷えてもツヤのある美味しいお米が食べられるというわけなんです。
また、三菱の炊飯器の内釜は、「炭」を材料につくられていて、最上位モデルに関しては職人がひとつ約100日かけて炭から削り出して作るこだわりっぷり。
材質に炭を用いることで、炭が発する遠赤外線効果やIHの発熱を活かすことができ高い火力で炊き上げられます。
他にも、ごはんを炊く際に沸騰しても内部でふきこぼれが起きず、火力を弱めることなく一気に炊き上げる特許技術「連続沸騰」など、実は三菱の炊飯器は独自のこだわりがつまりにつまっているんです。
圧力をかけず、炭釜で炊くお米は、1粒1粒の形が崩れず、しっかりしゃっきりしたご飯が楽しめます。
もう1つ、三菱の炊飯器は炊飯スピードも早めなのも魅力。
最上位モデルは本炭による加熱制御で、中級モデル以下は超音波によりお米の吸水を促進することで、お米の芯まで吸水させられるから、洗ってすぐでもふっくら炊けるんです。
朝とか仕事から帰ってすぐなど、時間がない時でも美味しくごはんが食べられるのも、お客様にはお伝えしたいポイントです。
三菱の炊飯器って、そこまでCMをばんばんやってるイメージもないですし、お客様からもおすすめどこですか?って聞かれたときに、
「三菱などいかがですか?」に対して「三菱って美味しいんですか?」
なんて言われてしまう知名度ではあります。
ただ、炭釜や連続沸騰の特許技術など、こだわりと熱意をもって製造しているメーカーなんです。
ぼくの知り合いのお米農家の方は、「三菱以外の炊飯器は買わない」って豪語するくらいに気に入っている方もいるくらいで。
保温に関しては最長24時間なので、とりたてて保温技術が高いわけではありません。
それでも、短い時間でも美味しく炊ける吸水技術や、冷えても美味しさが続く旨味の閉じ込め方など、三菱ならではのごはんが楽しめます。
とくにお米の粒感を楽しみたい方や、粘り気のあるごはんよりはしゃっきりした食感が好きな方にはぜひおすすめのメーカーとしてご紹介したいです。
三菱の主力機種 3選
次に三菱の主力機種を3選、ご紹介いたします。
個人的におさえていただきたい3機種で、カタログでいうと、最上位機種と上から3番目と4番目の機種を選定しました。
価格帯に幅があるので、違いも参考にしていただければと思います。
NJ-BW10G | NJ-VP10G | NJ-VS10G | |
目安の価格 (税込み) | 5.5合 97,311円 | 5.5合 51,290円 1升 58,300円 | 5.5合 40,320円 1升 45,232円 |
カラーバリエーション | 炭漆黒 白真珠 | 黒曜 月白 | 黒曜 月白 |
内釜 | 本炭釜(厚さ10mm) 内釜 3年保証 | ダブル備長炭コート(厚さ3.5mm) 内釜 3年保証 | ダブル備長炭コート(厚さ2mm) 内釜 3年保証 |
かまど炊飯構造 | 本・密封かまど構造 | 密封構造 | ー |
内蔵ヒーター | 8重全面ヒーター | 7重全面ヒーター | |
連続沸騰(特許技術) | 〇 | ||
銘柄炊き分け | 50銘柄 | 7銘柄 | 白米・無洗米のみ |
炊き分け・炊飯モード | 豊富 | やや少ない | 少ない |
低温調理機能 | 〇(65~85℃) | 〇(65~75℃) | ー |
三菱の炊飯器は、最上位モデルに炭から削り出した本炭釜を採用しています。
価格は1番いい機種だけあってなかなかのものですが、購入された方の評判はもちろん、試食させていただいたスタッフの感想も良いものがほとんどです。
最上位モデル BW10Gシリーズは、本炭釜によるかまどで炊くような高火力炊飯を実現した炊飯器です。
炭釜の高い蓄熱性と、火力を弱めず沸騰させ続ける技術で、お米本来の甘みや食感を楽しめます。
意外にも炊き分けモードが豊富で、お米の銘柄に関しては50銘柄に対応し、少量モードや冷凍用モード、麦飯やはてはチャーハン用の炊き分けができるので選択肢が広いです。
とくにしゃっきり目のパラっとした炊き上げも得意なので、チャーハン用モードなんかはぜひ使ってみてもらいですね。
実は、低音調理機能もあるので、サラダチキンなどじっくり火を通す調理もこなします。
中級モデルのVP10Gシリーズ以下は、複層合金の厚釜に備長炭のコーティングをしたものを採用。
一つ下の VS10Gとの違いは、釜の厚みと高い火力を得るための胴回りヒーターが4重か3重かの違い。
それと熱を逃さない熱密封リングの有無が主な点ですね。
お米を美味しく炊くポイントとして、高い火力を与えることでお米のでんぷん質がうま味に変わるので、炊飯器の火力は高い方がいいです。
中級機種でも違いがあるので、ご予算によって選んでほしいかなと思います。
三菱の弱点があるとしたら、ふたを開けるボタンが横向きに付いているところでしょうか。
多くのお客様は、炊飯器って胸元よりも下の位置に置いていると思うんです。
そのため、ふた開閉ボタンは上から押している方が多いみたいで、お客様によっては「横向きボタンが押しにくいなぁ・・・」と言われたことが何度かあります。
でもですよ、それ以外は丁寧に作られていて、0.5合のお米も計りやすい計量カップや、内釜の水位線もV字で見やすいなど、細かい部分まで気配りがされているんです。
なかなかこんなメーカーないですよ。
と、ちょっと熱量高めの三菱の紹介でしたが、しゃっきりした食感が好きな方や、お弁当や冷凍など時間がたっても美味しく食べたい方など、ごはんを美味しく食べたいんだって方には、ぜひ三菱の炊飯器を試していただきたいです。
まとめ
それでは本日の動画のまとめです。
今回は、店員の間で美味しいといわれる炊飯器おすすめメーカーの2社、日立と三菱についてご紹介いたしました。
かんたんなおさらいとしては、
日立の炊飯器がおすすめの方は、
●しっかりお米を噛んで味わいたい方
●炊飯時の蒸気を出したくない方
●保温時間が長めの使い方をする方
三菱の炊飯器がおすすめの方は、
●しゃっきり粒立ちのいいごはんが好きな方
●早炊きをつかうことが多い方
●まとめて炊いてお弁当や冷凍保存にすることもある方
このような方におすすめです。
もちろん「今回ご紹介した2社が最強です!! ほかのメーカーよりおすすめです!!」みたいなことが言いたいわけではありませんからね。
ただ、店員の間で評判はいいけど、意外にお客様は知らない魅力のあるメーカーとしてぜひ知っておいていただきたいなと思います。
本日はここまでになります。
最後までご視聴ありがとうございました。
次回もよろしくお願いします。