ドラム式洗濯機|同じヒートポンプ乾燥なのにパナソニックの評判が良い理由

いらっしゃいませ、家電の虎です。

ヒートポンプ乾燥のドラム式洗濯機ってパナも日立も東芝もシャープもアクアもあるけどパナソニックが評判が良いんですよね。

指定価格で高いはずなのに…

今日はパナソニックのドラム式洗濯機がなぜ評判がいいのかについておつたえしていきます。

目次

パナソニックのドラム式洗濯機の乾燥

まずはパナソニックのドラム式洗濯機の乾燥について解説します。

パナソニックのドラム式は通称【キューブル】と言われるVGシリーズと、

スタンダードモデルのLXシリーズがあります。

キューブルの乾燥の方式は、従来の縦型洗濯機乾燥機に採用されている【ヒーター乾燥方式】です。

室温にプラス15℃の温風を当てて乾燥させるという機能です。

ヒーターを使用すると、ヒートポンプ式と比較して、電気代がかさみます。

一般的にパナソニックのドラム式の乾燥がいいと言われているのは、スタンダードモデルのLXシリーズです。

LXシリーズのドラム式洗濯機は、ヒートポンプユニットが本体の上部にあります。

このヒートポンプユニットには、ヒーターがついておらず、純粋なヒートポンプ乾燥です。

パナソニックのドラム式洗濯機のヒートポンプ乾燥の魅力は、なんといっても乾燥時間の短さと、乾燥にかかる電気代の安さです。

おまかせコース(標準運転)で運転した場合、洗濯から乾燥終了までの時間はなんと約98分。

1回の乾燥運転にかかる電気代はおよそ29円。

365回使用した場合の累計の電気代はわずか10.070円です。

洗濯~乾燥の行程が終わった衣類の仕上がりの面において、衣類の絡まりやしわも少なく、パナソニックはさすがの仕上がりです。

パナソニックのヒートポンプユニットは、洗濯槽の上部に設置されています。

ここが最大のポイントになるんです。

ヒートポンプユニットから洗濯槽内への通風経路が短く、熱交換の効率もよく行われるため、乾燥時間も短くなり、電気代がさほどかからないことにつながっています。

他社メーカーのヒートポンプユニットは、洗濯槽の下部に設置されていて、洗濯槽とヒートポンプユニットに距離ができてしまうことによって、乾燥の効率が悪くなってしまいます。

そしてパナソニックお得意のエコナビ運転。

衣類の量を検知して、自動で運転をセーブし、乾燥しすぎも防いでくれます。

これによりヒートポンプ乾燥機能の完成度は、現段階ではパナソニックが一番いいと言われています。

洗濯~乾燥、仕上がりまでを総合的にみて、一番評価が高いと言われているのがパナソニックのLXシリーズです。

メーカーが販売価格を指定しても、売れ続けるのは、高いレベルで安定した各性能という理由です。

どれか一つの機能がいいのでなく、どの機能も素晴らしいというところです。

ドラム式洗濯機を購入する場合、かなり高額な買い物になります。

すべての機能が高いレベル備わっていて、パナソニックのLXシリーズは、どこの家電量販店の洗濯機売場に行ってもお勧めされると思います。

一切の値引き交渉のできない指定売価でも売れるとメーカー側も思っているのでしょう。

ドラム式洗濯機は「時間を買う家電」とよく言われます。

一般的に10キロの洗濯物を洗濯機から取り出し、一つ一つハンガーなどに干していくと、およそ20~30分ほどかかります。

1日30分、洗濯物を干す作業を自動化できたら、1週間で3.5時間、1か月で15時間も他のことに時間を使えます。

ドラム式洗濯機の寿命を10年とすると、なんと1825時間も時間に空きができます。

パナソニックのドラム式洗濯機は機種にもよりますが、30~36万円ほどします。

値段だけ切り取ると「うわ~36万か…」となると思います。

しかし、「共働きで毎日時間がない!」と言っているそこのあなた。

よく考えてみてください。

1日30分、空白の時間ができたら、あなたなら何をしますか?

時間ができたらやりたいと思ってた趣味を始めますか?

諦めてた資格の勉強をしますか?

何に時間を使うかは個人の自由です。

1日30分の時間を生み出してくれる家電製品が36万円で購入できます。

10年間で1825時間を自由に使えるようにしてくれます。

これはあなたにとって

高い買い物ですか?

安い買い物ですか?

購入にかかる費用で判断するのも1つの判断材料ですが、自分の時間を開けてくれる価値という観点で見た時に、あなたはどう判断されますか?

ご自身で判断して決めていただくのがいいかと思います。

パナソニック以外のドラム式洗濯機

ここからはパナソニックのドラム式洗濯機とパナソニック以外のドラム式洗濯機を比較します。

先ほども触れましたが、多くのメーカーのヒートポンプユニットは、本体の下部に設置されています。

え?べつにどこだっていいんだけど?

どれも同じでしょ?

そんなことはないんです。

解説していきます。

東芝・日立のドラム式洗濯機

まずは【東芝、日立】の場合、

本体の下部に設置されたヒートポンプユニットから、送風ファンで通風経路を通り、本体の上部の送風口から、洗濯槽内に乾燥風を吹き入れます。

ドラム式洗濯機の構造的に、本体の下部から送風をすると、洗濯槽内の衣類に送風口が塞がれ、送風運転をうまく行うことができません。

送風が十分に行われないとなると、洗濯槽内の温度が上がらず、乾燥にむらが出てしまい、衣類がいつまでも乾かないということにつながります。

そのため、どうしても送風口は洗濯槽の上部に設置する必要があります。

どちらのメーカーも洗濯槽内の容量を大きくし、衣類乾燥の効率を上げようとしています。

日立のドラム式洗濯機BD-STX130Kを例に解説します。

日立の乾燥は洗濯槽の前側から送風し、乾燥します。

これにより、洗濯槽内で衣類の循環が効率的に行われるので、乾燥のむらが少なくなります。

洗濯乾燥にかかる時間は標準コースで93分、省エネコースで200分です。

「ん?93分?パナソニックは98分でしょ?日立のドラム式洗濯機のほうが5分早いじゃないか!」

と、思った方が多いと思います。

電気代を見ていきましょう。

乾燥にかかる電気代は、1回あたり35円。

365回の使用で13.012円です。

パナソニックのドラム式洗濯機と比較して、標準コースで乾燥した場合、年間3000円程度電気代に差が出ます。

仮に同じレベルで洗濯乾燥ができたとしても、年間の電気代の差が3000円あったらどう思いますか?

次に東芝、TW-127XP4を例に解説します。

ヒートポンプユニットから洗濯槽までの通風経路を広く設計し、大風量のファンで洗濯槽内に送風します。

標準乾燥であるふんわリッチ速乾コースで洗濯乾燥運転した場合、1回あたりの運転にかかる時間は96分、乾燥節電モードで乾燥した場合の乾燥時間は205分です。

ふんわリッチ速乾コースで乾燥した場合、こちらもパナソニックより2分短くなります。

では、ふんわリッチ速乾コースで乾燥した場合、乾燥にかかる電気代は?

1回あたり41円、365回の使用で、15.048円です。

パナソニックのドラム式洗濯機と電気代を比較すると、年間で5000円違います。

シャープ・アクアのドラム式洗濯機

シャープは東芝、日立と同じく、本体の下部にヒートポンプユニットが設置されています。

シャープ、アクア両社の乾燥は「ハイブリット乾燥」と銘打っています。

「ヒートポンプ乾燥」と「ヒーター乾燥」のハイブリットということです。

東芝、日立は完全にヒートポンプ乾燥のみなのですが、シャープとアクアのドラム式洗濯機は両社ともハイブリット乾燥方式となっています。

普段の乾燥はヒートポンプを使用して乾燥をしているのですが、乾きにくい衣類を内蔵しているセンサーで感知したとき、ヒーターを使用して乾燥するというものです。

シャープのES-X12Cを例に、比較していきます。

標準コースで運転した場合の洗濯乾燥時間は150分です。

乾燥にかかる電気代は、1回あたり43円、365回の乾燥で15.727円です。

ES-X12Cはパナソニックのドラム式洗濯機と比較して、乾燥時間も電気代も大きく差がついています。

続いて、アクアのAQW-DX12Rです。

アクアもシャープと同様、ハイブリット乾燥となっています。

シャープと違う点は、ヒートポンプユニットは本体の上部に搭載されていて、その点はパナソニックと同じです。

アクアの洗濯、乾燥時間は、標準コースで140分と、シャープと同じです。

乾燥にかかる電気代は1回あたり35円、365回の使用で12.785円です。

乾燥にかかる時間は長めですが、電気代はパナソニックに次ぐ安さです。

実はアクアのドラム式洗濯機って価格も安く電気代も安いので凄いメーカーなんですよね!

共通の特徴として、ヒートポンプユニットが上部にある3メーカー、日立、東芝、シャープは衣類の投入口がパナソニック、アクアと比較して本体の上部にあります。

ドラム式洗濯機の弱点の一つである、毎日行う衣類の出し入れが、アクア、パナソニックのドラム式洗濯機と比較すると、楽に行うことができます。

こうやって比較するとパナソニックのドラム式って価格は高いけどメリットが多いんですよね。

そして乾燥の他に、パナソニックのドラム式洗濯機にしか搭載されていない機能について解説します。

パナソニック独自の機能

トリプル自動投入

最近は縦型洗濯機にも搭載され始めてきている洗剤自動投入機能。

多くの洗剤自動投入機能は液体洗剤と柔軟剤の2つを自動で投入するというものです。

パナソニックのドラム式洗濯機のトリプル自動投入は、液体洗剤、柔軟剤に加え、おしゃれ着洗剤、液体漂白剤、汚れ剥がし剤の3種類の中から1つを自動投入することができます。

お勧めなのが汚れ剥がし剤。

この洗剤の成分はアルカリ性の洗剤です。

クリーニング師の友人に聞いた話なのですが、家庭用の洗濯用洗剤は中性洗剤であることが多く、落とせる汚れは限られてしまうそうです。

皮脂の汚れや醬油などの調味料の汚れは、酸性の汚れで、中性洗剤では落とすことができません。

そこでこの汚れ剥がし剤を使用すると、今までの洗濯で落とせなかった汚れを落とすことができるのです。

パナソニックのドラム式洗濯機の洗濯コースの中に、新しく「汚れ剥がしコース」というコースが追加されました。

おまかせコースの洗濯工程は、洗濯→すすぎ→脱水→乾燥なのが、

汚れ剝がしコースでは、汚れ剥がし(予洗い)→洗濯→すすぎ→脱水→乾燥という手順で運転します。

酸性の汚れがついている衣類にいきなり中性洗剤の洗剤液を振りかけると、酸性の汚れは中性になり、汚れを落とすことができなくなってしまいます。

汚れ剝がし剤を使用することで、酸性の汚れに対してアルカリ性洗剤で洗濯することで、汚れを落とすことができます。

これって、町のクリーニング屋さんの洗濯と同じ方法なんです。

クリーニング師の方が衣類の洗濯に使う洗剤は、アルカリ性です。

この洗剤と漂白剤を配合することで、汚れを強力に洗浄しています。

また、洗濯前に予洗いをすることは、衣類のついたにおい成分も落とすことができます。

現在販売されているドラム式洗濯機で、予洗いを自動で行ってくれる機種はパナソニックのドラム式洗濯機以外ではありません。

最上位機種のNA-LX129Dであれば、ナノイーXで臭い除去効果もあるので、衣類に残った嫌な臭いに更にアプローチできます。

温水スゴ落ち泡洗浄

パナソニックのドラム式洗濯機の代表的な機能の1つでもあるこの機能。

洗剤液を40℃の温水で温めながら洗浄すると、洗剤酵素が活性化し、洗浄能力が飛躍的に向上します。

パナソニックの泡洗浄は洗濯槽に投入されるときにはすでに洗剤と水が混ざった洗濯液になっているので、長い時間温水で洗濯できます。

他のメーカーのドラム式洗濯機では、洗濯槽内に水を投入し、そこから洗剤と水を混ぜ、洗剤液を作り出します。

温水洗浄の面でも、温風や温水のミストを衣類に吹きかけることによって衣類を加熱し、洗濯をするという方法で温水洗浄をしていることもあります。

乾燥の機能以外でも、パナソニックのドラム式洗濯機の機能は他メーカーの機種と比較しても、性能の差があるように見受けられます。

まとめ

いかがだったでしょうか?

パナソニックのドラム式洗濯機は指定価格ではあるが、他社にはない魅力が実はたくさん詰まっていて大きく差別化をしていることで評判が良いのです。

僕は今東芝使ってますが、次はパナソニックのドラム式にしようかなと思っております。

あとですね、余談ですが2024年後半に、ニトリからも10万円を切る価格で10キロ洗濯のドラム式洗濯機が発売されました。

これによって低価格路線のドラム式洗濯機が増えてくるかもしれません。

購入する際に、「このドラム式洗濯機はヒーター式か?ヒートポンプ式か?」

確認することは増えますが、ドラム式洗濯機自体を購入するハードルは下がります。

ドラム式洗濯機を購入するか迷っている方

毎日時間がなくてやりたいと思っていることを諦めている方。

是非この機会に検討してみてはいかがでしょうか?

最後までご覧いただきありがとうございました。 次回もよろしくお願いします。

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