いらっしゃいませ、家電の虎です。
洗濯機というとパナソニックや東芝、日立が有名ですが皆さんはアクアの洗濯機どんなイメージがありますか?
日本メーカーは無理に付加価値をユーザーに押し付けて高く販売することが多いですがアクアは違います。そして機能も結構評判いいです。
そこで今日はアクアの洗濯機が気になっている人へ魅力について、そして縦型とドラム式の評判などを解説していきます。
アクアの洗濯機の特徴と魅力

そもそもアクアって日本メーカー?
洗濯機売り場でアクアの商品を紹介すると、大抵のお客様から「アクアってどこの国のメーカーなの」と質問をいただきます。
アクアの発祥は「三洋電機白物家電部門」なので「昔のサンヨーですよ」とお答えします。では実際にアクアはどんなメーカーなのか解説します。
アクアの前身サンヨーは1947年2月に井植歳男(いうえとしお)氏が創業。井植氏は松下幸之助氏の義弟で、松下電器産業(現パナソニックホールディング)の創業にも関わっていました。
サンヨーは家電メーカーとして急速に成長して、1953年に噴流式洗濯機を開発・大ヒット商品になりました。サンヨーは洗濯機が得意なメーカーだったのですね。
しかしその後の製品事故や不祥事による経営悪化の結果、サンヨーの白物家電部門は2009年にパナソニックの完全子会社化になりました。
その後パナソニックの経営合理化の一環として、2011年に中国ハイアールグループに売却。この売却でサンヨーの洗濯機・冷蔵庫部門はハイアールの下で統合されて2016年アクア株式会社として新たに設立されて現在に至ります。
ハイアールはどんなメーカーかというと、大型家電ブランド別世界販売台数シェアで15年連続世界ナンバー1の認定を受けています。
アクアはグローバルナンバー1メーカー・ハイアールグループの家電ブランドであり、特に業務用洗濯機では日本市場約7割のシェアを占めているんです。知名度はまだまだですが、洗濯機売り場で注目すべきメーカーですね。
「でもあまり聞かないメーカーだけど品質はどうなの?」ともお客様から訊かれます。
アクアは日本国内で商品開発も行っていて、京都府京都市に洗濯機の・埼玉県熊谷市に冷蔵庫の研究開発拠点があります。商品開発においても大手メーカーに引けを取りません。
「でも故障した時の修理対応は?大手メーカーみたいに対応してくれるの?」ほとんどのお客様が気にするのは修理のサポート体制です。
アクアは購入後のアフターサポートも重視していて、サポートセンターは365日対応が可能。
日本国内22か所に自前のサービス拠点を設けていて、全国どこでも修理が受けられるようになっています。また専門スタッフはサンヨー時代からのベテランスタッフが中心で、大手メーカーに劣らない質の高いサービスを提供していますよ。
また修理対応や完了スピードは部品があるか?ないか?次第。修理に重要な部品管理にも力を入れています。
部品管理をする専門部署を設置して、日本メーカー同様の管理体制をとっていますし、必要な部品は国内拠点で在庫管理をしているので、迅速な修理対応や部品交換が可能です。
アクアは創立8年なので、知名度こそまだまだですが、前身は日本大手メーカー・サンヨーですから。品質からアフターサポートまで安心してもらえるメーカーだと思いますよ。
アクアの縦型洗濯機の評判

アクア縦型洗濯機の特徴は
〇コストパフォーマンスの良さ
〇強力な洗浄力
〇ガラストップフタ
この3つだと考えます。
「家電の虎」を見てくださっている方だから言っちゃいますが、縦型洗濯機の商談でアクアを初めからお話しすることはまずありません。
僕たち家電販売員も最初はお客様の様子を見る訳です。
縦型洗濯機の商談の導入として、節水や省エネを説明してまずは国内大手メーカーのインバーター搭載モデルを軽くお話をしてみます。
その時のお客様の反応で、おおよその「購入予算」が想定できるんです。
「インバーター搭載モデル良いね!」と言っていただける場合はそのまま国内大手メーカーで話を進めますが、「値段が高いよね」とお客様の反応がイマイチな場合、その時がコスパの良いアクアの出番なんです。
アクア縦型洗濯機がどれ位、価格が抑えられるか比較してみます。
インバーター搭載モデル→洗濯容量8キロ・洗剤自動投入なしモデル
〇アクアAQW-V8P→65.050円
〇パナソニックNA-FA8H2→81.150円
〇日立BW-V80J→75,690円
〇東芝AW-8DH3→73,310円
イン
バーター搭載8キロがこの価格で買えますよと紹介すると、予算が厳しいお客様の反応もそりゃあ良くなるわけです。
では最近人気の縦型洗濯乾燥機はどうなのか?10キロモデルで比較すると
〇アクアAQW-TW10P→84,800円
〇パナソニックNA-FW10K2→153,900円
〇日立BW-DX100J→149,900円
〇東芝AW-10VP3→130,400円
アクアの縦型洗濯乾燥機のコスパは神ってますよね!
けれどもコスパが良すぎで、「アクアってどこの国のメーカー?」「本当に大丈夫なの?」と、かえって不信がられるパターンが実に多いのです。価格が安ければ買うということでもない訳ですね。
そこでアクア縦型洗濯機の洗浄力について提案する次第です。アクア縦型洗濯機は「高濃度クリーン浸透」と「3Dアクティブ洗浄」が特徴になります。
高濃度クリーン洗浄は、洗いの水位が低いあいだに濃度の高い洗剤液を作ります。その濃い洗剤液を、洗濯物にしっかりしみ込ませてから、汚れをつつんで浮かせて洗い流すのです。
またその洗い流す方法のポイントは2つ。
「トールウィングパルセーター」でタテヨコの立体水流を作りながら、洗濯槽の内側に小さな長方形を敷き詰めた「スクラブドラム」で布傷みをおさえたもみ洗いをする「3Dアクティブ洗浄」になります。
アクアの洗浄力は使ったお客様からは
「洗濯中のかくはんや洗いあがりも十分できていて、本当に買ってよかった」
「トールウィングパルセーターのおかげなのか?洗濯物にムラなく洗濯水が絡まり、かくはんされるので、汚れ落ちにムラがなくすごく良いです」
「ドラム式洗濯機から買い換えましたが、洗浄力が高くて大満足」
など洗浄力の満足度は非常に高いですね。
そして地味に評判が良いのが「ガラストップフタ」なんです。アクア縦型洗濯機では、洗濯乾燥TWモデル以外は、全ての商品でガラストップフタを採用しています。
ガラストップフタのメリットは
〇洗濯の様子が大きな透明窓でよく見える
〇継ぎ目のないワイドガラストップなので、さっと拭くだけでお手入れが簡単
この2点になります。
売り場でお客様にアクア縦型洗濯機のお話をしていると、機能的な内容よりも、「中が見えるのが良いわね!」とシンプルにガラストップフタを気にいって頂ける場合が意外に多いです。
実際に使って頂いたお客様の評判もよくて
「ガラストップなので、洗濯物が充分沈んで洗えているのが確認出来て良いです」
「シンプルで使いやすい、ガラス窓が大きくて最高。」
など買って頂いたあとの満足度は、とても高いですね。
このようにアクア縦型洗濯機についてはご満足いただくことも多いのですが、その一方で
「縦型洗濯機ならありそうな機能ばかり」
「洗剤自動投入や洗浄方法やメニューなど代り映えしない」
というお声もいただきます。
コスパが良いのがアクア縦型洗濯機のメリットでもあり、シンプルに洗うだけの方にはご満足いただけることが多いのですが、洗い方にこだわりのある方には、シンプルすぎてつまらないとご不満に感じるケースもあるようです。
価格が安いのは魅力的ではありますが、毎日使うものなのでご自身の「洗い方のこだわり」に合うかどうかも検討してみて下さいね。
アクアのドラム式洗濯機の評判

アクアドラム式洗濯機の特徴は
〇本体サイズがコンパクト
〇まっすぐドラム
この2つだと考えます。
縦型洗濯機と同様ですが、洗濯機売り場でお客様にアクアのドラム式洗濯機を最初からおすすめすることってまず無いです(アクアさんごめんなさい)
縦型洗濯機の時は最初にお客様の購入ご予算の様子を見るように、ドラム式洗濯機の場合は「お客様の洗濯機置き場」のサイズを確認します。
ドラム式洗濯機はそこそこ本体が大きいので「置けるか?置けないか?」がとても重要になるからです。
仮にご購入いただいたとしても、「お客様宅の蛇口位置が低くてドラム洗濯機に当たってしまい、設置出来ません」と配送スタッフから連絡が来るケースが結構あるんです。
「洗濯機置き場は狭いけれど、どうしてもドラム式洗濯機が欲しい」
そんなお客様にはアクア一択と言っても過言ではない位に、アクアのドラム式洗濯機はかなりのコンパクトサイズになります。
どれ位コンパクトなのか?各メーカーの最上位モデルで比較をすると
アクアAQW-DX12P-L→幅59.5㎝×奥行68.5㎝×高さ94.3㎝
パナソニックNA-LX129CL→幅63.9㎝×奥行72.2㎝×高さ106㎝
日立BD-SX130JL→幅63㎝×奥行72㎝×高さ106.5㎝
東芝TW-127XP3L→幅64.5㎝×奥行72㎝×高さ106㎝
ずば抜けてアクアドラム式洗濯機はコンパクトですし、また多くのお客様が縦型洗濯機からの買い換えなので、縦型洗濯機とサイズを比較してみると
アクア10キロ洗濯機AQW-V10P→幅59㎝×奥行56.9㎝×高さ98.6㎝
と縦型洗濯機からの買い替え候補としても、無理のないサイズですよね。
「本体サイズがコンパクトなのは助かるけれど、アクアでしょう?実際に洗いや乾燥はどうなの?」と本当によく聞かれます。アクアのメーカーとしても信用度ってまだまだだなあって感じます。
ところが洗いや乾燥について使ったお客様からは
「ドラム式洗濯機から買い替えましたが、洗濯ムラはドラムの向きが大切と実感しました。今まで斜めドラムであった洗濯物ムラや、取り出すときの絡みが、前ほどひどくありません」
「洗いあがりも良かったですし、ちゃんとしっかり乾燥してくれてありがたかった」
と、とても評判が良いんです。
国内大手メーカー他社にはないコンパクトサイズや、洗いや乾燥の評判の良さは、アクアドラム式洗濯機だけの「まっすぐドラム」に理由があるようです。
このまっすぐドラムについて解説しますね。
アクアはコインランドリー業務用洗濯機国内シェアナンバー1。その業務用洗濯機で培った「水平=まっすぐドラム」のメリットやノウハウを家庭用ドラム式洗濯機にも応用しています。
ななめドラムの弱点として
というデメリットがあります。
斜めドラムに対してまっすぐドラムは
というメリットがあるとアクアは考えました。
また、まっすぐドラム設計の特徴として
〇ヒートポンプシステムの省スペース化
〇製品内部のデッドスペースを極力無くすこと
この2点のこだわった開発がすすめられました。
このまっすぐドラムに、アクアこだわりの高濃度洗剤液を素早く衣類に浸透させて、高い位置からのたたき洗いと、ドラム壁面でのもみ洗いが加わった「オールラウンド浸透洗浄」で、満足度の高い洗浄力を実現できているようですよ。
さらにまっすぐドラムのおかげで他のメーカードラム洗濯機よりも本体はコンパクトになりました。ななめでないことで、余分な高さや奥行が必要ないからです。
ではアクアドラム式洗濯機・まっすぐドラムって良いことだらけかというと、他のメーカーにはない尖った特徴なだけに、お客様の評判も二極分化するようです。
購入して使ってみたお客様からは
〇本体の高さが低く、洗濯物の出し入れの時にかなりかがまないとならない
〇洗濯物を取り出すときの姿勢が辛い
〇洗濯容量が12キロの割には、入れられる洗濯物の量が少ない
〇コンパクトなので大容量は期待出来ない、一人暮らしや夫婦二人向け
〇他社に比べると、プラスチックの質感が劣る
〇フタが硬くて開け閉めしにくい
など使い勝手へのご不満が圧倒的に多いのです。
洗濯機売り場で、洗濯機置き場が狭くてもドラム式洗濯機が欲しいお客様に、実際にアクアを見て頂いても「扉の位置が低くて、洗濯物の出し入れがやりにくそう」と敬遠される場合が結構あるんです。
どれ位低いかというと、扉位置のイメージとしてざっくり「女性の膝の高さ」位を想像して頂ければと。
お客様に実物を見て頂くときは、さすがの僕も「この扉位置の低さだと、お客様の反応もやばそう」って内心ハラハラしていますからね。
毎日使うものですから、ここは是非とも実際の商品で扉の開け閉めや、取り出しの姿勢を試してほしいところです。
洗濯機置き場は狭いけれど、かがむことが辛い場合はアクアドラム式洗濯機にこだわらず、縦型洗濯機を検討するのも1つの選択肢だと思いますよ。
まとめ
以上アクアはどのようなメーカーなのか?縦型洗濯機・ドラム式洗濯機それぞれの特徴と魅力を解説しました。
正直なところ、最初にお客様にお話しする機会は少ないメーカーです。
しかしその反面、縦型洗濯機でもドラム式洗濯機でも、高い洗浄力ながら購入金額が抑えられるのは、国内大手メーカーにはないアクアオンリーワンの魅力ではないでしょうか?
もちろん、サポート内容や修理体制も国内大手メーカーと比べて引けをとりません。
アクアって大丈夫なの?そんな不安をこの記事で少しでも解消出来たら幸いです。