パナソニックVS日立|縦型洗濯機はどっちがおすすめ?実はかなり評判が割れるんだぞ!

縦型洗濯機は僕が家電量販店に入社した時はとにかく日立が強かったんですよね。

ですが今はパナソニックが売れてきています。今回はこの大手2社どっちがいいか迷っている人へ送る動画になります。

いらっしゃいませ、家電の虎です。

洗濯機の2トップといえば日立とパナソニック。どちらも素晴らしい洗濯機だから結構店頭でも迷うお客様が多いです。

そこで今回はこの2つのメーカーにはどんな違いや差があるのか、そしてどんな人にそれぞれおすすめなのか解説していきます。

目次

【日立 ビートウォッシュ編】

僕が入社時に強かった日立のビートウォッシュは、今も強いままです。

日立のビートウォッシュと言えば、洗濯槽の下部に設置されている、独自形状のパルセーターが作り出す水流による洗濯方法、【もみ洗い】です。

個人的な感想としては

日立のビートウォッシュは洗濯、すすぎ、使いやすさ

どの面を見ても、バランスよく使いやすい印象があります。

ビートウォッシュのラインナップは

洗濯乾燥機で2機種。

8kgの【BW-DV80K】、10kgで洗剤自動投入機能付きの【BW-DX100K】の2機種。

乾燥機能なし、洗剤自動投入機能付きの縦型で3機種。

12kg型の【BW-X120K】、10kg型の【BW-X100K】、9kg型の【BW-X90K】の3機種。

乾燥、洗剤自動投入機能なしで4機種。

10kg型の【BW-V100K】、8kg型の【BW-V80K】、7kg型の【BW-V70K】と、同じく7kg型で、一部機能が外れた【BW-G70K】です。

それぞれのおすすめポイント解説と、双方の比較をしていきます。

【ナイアガラビート洗浄】

日立のビートウォッシュと言えば、なんといっても「【衣類長持ち】ナイアガラビート洗浄」。

衣類の上から洗剤液を含んだ大量の水が降り注ぐように洗濯します。

縦型洗濯機は通常、衣類と衣類をこすり合わせて洗う、【こすり洗い】という洗浄方式を採用しています。

この【こすり洗い】という洗浄方法により、「縦型洗濯機の洗浄力は高い」と言われています。

高い洗浄力のこすり洗い。

デメリットはないの?

ちゃんとあります。

衣類と衣類をこすり合わせるということは、衣類に多少なりダメージが出ます。

ビートウォッシュのすごい点は、このナイアガラビート洗浄。

【こすり洗い】とパルセ-ターの作り出す水流により【もみ洗い】という洗濯方法で洗浄します。

他メーカーの洗濯機と比較しても、衣類へのダメージは少ないと言えます。

後ほど詳しく解説しますが、パナソニックの縦型洗濯機は、店頭に設置されていたデモ機を見ていて思ったのですが、かなり衣類へのダメージがありそうな洗い方をしている印象があります。

【ナイアガラすすぎ】

またしてもナイアガラ、今回はすすぎです。

日立の縦型洗濯機、ドラム式洗濯機は何かと「ナイアガラ」というワードを使いたがります。

先にデメリットから紹介します。

この機能を使うと、通常の洗濯よりも使用水量が多くなってしまいます。

一番の売れ筋、BW-V80Kを例に挙げると、ナイアガラすすぎ機能を使用すると、

洗濯にかかる時間と水量は、標準コース時で28分、使用水量は92Lです。

ナイアガラすすぎ機能を使うと、運転に追加される時間が30分。

追加で使用する水の量が78Lと、かなり長い時間と、大量の水を使います。

「そんなに時間と水を使うなら、そんな機能なんて使わないよ!」

よくそういった声を聞きます。

自分も初めて聞いた時はそう思いました。

そもそもの話、すすぎはどんな効果があるか?

皆さんはご存じでしょうか?

すすぎとは、洗濯の行程で使用した洗剤を、衣類から落とす行程です。

この行程が不十分だと、衣類を室内干しした際に発生する生乾き臭の直接の原因になります。

夏に大量に汗をかいて、衣類にしみついてしまった汗の臭い。

洗濯と感想が終わったタオルを使ったら、なんだか臭う…。

これらの起きる原因はすべてすすぎ不足です。

衣類に残った洗剤や柔軟剤の成分が酸化したことにより発生します。

日立のビートウォッシュは、ナイアガラすすぎ機能を使用しなくてもすすぎ機能はかなり高い水準なので、どうしても落としきれない気になる臭いがある場合、ナイアガラすすぎ機能を使用してみると変化を感じられると思います。

【使いやすさにこだわっている点】

日立のビートウォッシュは投入口が床面からみて低い位置にあります。

そのため、身長の高くない女性の方でも、衣類の出し入れが楽に行えます。

各洗濯容量の中で一番販売台数が多い縦型洗濯機の容量は、8kg洗濯機です。

ビートウォッシュ【BW-V80K】を例に挙げて解説します。

【BW-V80K】は、床面から投入口の高さが、約78cm

投入口から、洗濯槽の底までの長さが約48cmです。

上蓋を上げて、中を覗き込んでみると、ビートウォッシュは底が浅いとよく言われるお客様が多いです。

僕も最初に見た時、同じ感想を持ちました。

この点を気に入って購入に至る方も多い、ビートウォッシュのセールスポイントです。

また、投入口の広さも広くとっていて、約39cmで、見た目的にも大きいです。

店頭で実物を見ながら選ぶことを考えている方は、ぜひ上蓋を開き、洗濯槽の底まで手を伸ばし、洗濯槽の浅さを体感してみてください。

【洗濯槽自動お掃除】

また、お手入れの機能も充実しています。

日立の洗濯槽自動お手入れは、なんといっても洗濯槽をお掃除するために、注水運転をしたのちに洗濯槽の外側、底面のお手入れをします。

パナソニックを始めとした他メーカーの洗濯機の自動お掃除は、すすぎ運転と同時に洗濯槽の自動お手入れをします。

先述の【ナイアガラすすぎ】の部分で解説したとおり、すすぎ運転は洗濯時に使用した洗剤を落とす行程です。

洗濯槽自動お手入れは、洗濯槽に付着した汚れを落とす行程です。

汚れたお雑巾で汚れた床を拭いても、汚れた床はいつまで経ってもきれいにはなりません。

ビートウォッシュの洗濯槽自動お手入れではある程度洗濯槽はきれいになりますが、他メーカーの自動お手入れでは洗濯槽の汚れは取れません。

注意点として、取扱説明書にも明記されていますが、洗濯槽自動お掃除機能を使用しても、完全には洗濯槽の汚れは落とすことはできません。

洗濯槽クリーナーを使用しての、定期的な洗濯槽洗浄は必須です。

【日立ビートウォッシュはこんな方にお勧め】

〇衣類をこすり合わせるのみの洗浄方法でないので、衣類に痛みが出にくい。

毛玉や色落ちを気にされる方にお勧め。

〇ビートウォッシュはすすぎの機能がパナソニックの洗濯機と比較しても、性能がいいので、「洗濯物の臭い残りが気になる方」にお勧め。

〇洗濯槽自動お掃除機能もパナソニックと比較してもしっかりお手入れしてくれるので、洗濯槽洗浄をする手間をある程度省きたい方にもお勧め。

日立ビートウォッシュの解説は終了します。

対するパナソニックの縦型洗濯機について解説します。

【パナソニック 縦型洗濯機編】

続いてパナソニック縦型洗濯機について解説します。

日立の縦型洗濯機には【ビートウォッシュ】という名前が付けられているのですが、

パナソニックの縦型洗濯機にはこういった名称が付けられていません。

そして、乾燥機能付きの洗濯機は発売されていません。

乾燥をしたいのであれば、ドラム式洗濯機というメーカーの想いがあるそうです。

乾燥の効率を考えたら、ドラム式の方が乾燥の効率はいいのは確かです。

縦型洗濯機のラインナップとしては

洗剤自動投入機能「あり」で6機種

12kg型【NA-FA12V3】、11kg型【NA-FA11K3】、10kg型【NA-FA10K3】、9kg型【NA-FA9K3】、8kg型【NA-FA8K3】と、Jコンセプトシリーズというモデルの【NA-JFAK2】。

洗剤自動投入機能「なし」で3機種

10kg型【NA-FA10H3】8kg型【NA-FA8H3】7kg型【NA-FA7H3】。

縦型洗濯機は全部で9機種です。

こちらもおすすめポイントを紹介します。

◎パナソニックの縦型洗濯機おすすめポイント1点目

【スゴ落ち泡洗浄】

パナソニックの縦型洗濯機と言えばこれ!という機能です。

通常、洗剤と水を混ぜる行程は、別です。

あらかじめ洗剤を投入し、その次に洗濯槽内に水を入れる

これが一般的な洗濯機です。

パナソニックの縦型洗濯機は、洗剤ケース内に注水し、洗剤と水を混ぜた水を洗濯槽内に注水します。

これにより、他メーカーの洗濯機より汚れにアプローチするのが早くなります。

ハンドソープに例えると

液体のハンドソープと、泡で出てくるハンドソープ。

最初から泡で出てくるハンドソープの方が泡立てる時間がないので、手についた汚れを素早く、しっかりと落とせるのは泡ハンドソープということになります。

また、パナソニックの縦型洗濯機の洗濯槽は、凹凸が多いです。

洗濯板で洗濯するようにこすり洗いをすることができます。

◎パナソニックの縦型洗濯機お勧めポイント2点目

【操作パネルの位置】

ビートウォッシュを始めとした他社製品は、操作パネルが本体の前面にあります。

パナソニックの縦型洗濯機は本体の奥に操作パネルがあり、見やすい位置にあります。

また、操作パネルが後部にあることで、洗濯槽と体の距離が近くなり、洗濯物の出し入れを楽に行うことができます。

そして、前側が低くなるようにデザインされていて、大きい毛布なども楽に取り出せるようになっています。

また、本体の外形寸法が小さいです。

左右の手掛け部分までで見て、【NA-FA7H3】であれば、本体横幅は52.4cmと、かなりスリムなデザインになっています。

【様々な洗濯コース】

全部で8コースあります。

中でも「おうちクリーニングコース」は洗濯機下部にあるパルセーターを動かさずに、洗濯槽を回転させることによる遠心力の押し洗いで汚れを落とすので、スーツや学生服も自宅で洗うことができます。

もう一つは「泥汚れつけおきコース」もおすすめ機能です。

野球やサッカーをやっているお子さんの靴下やユニフォーム、作業着などについた泥汚れ。

これらを予洗いなしで通常洗濯のおまかせコースの2倍の洗剤を使用し、およそ1時間半かけて洗濯します。

泥汚れは洗濯機洗浄で落とすことができない汚れなのですが、先ほど紹介した通り、洗濯槽の凹凸が多いので、こすり洗いと洗剤の効果によって泥汚れを落とすことができます。

パナソニックの縦型洗濯機のおすすめポイント3点を紹介しました。

次に、両メーカーを比較し、解説します。

【両社比較とこんな方におすすめ】

■洗浄力が高いのはどっち?

パナソニックです。

【スゴ落ち泡洗浄】機能は非常に効果が高い洗浄方法です。

加えて、洗濯槽の凹凸が多いことによって、こすり洗い効果も期待できます。

パナソニックの縦型洗濯機は、作業着や小さいお子さんの靴下の泥汚れに悩んでいる方におすすめできます。

日立のビートウォッシュはタオルなどの薄手の洗濯物が水に浮いてしまい、汚れが落ちていないということが稀にあります。

メーカーHPを見ると、「洗濯キャップ」という別売り品の使用をお勧めしています。

百均などで販売されている洗濯ネットを使用しても同じ効果が得られるので、汚れ落ちが気になる衣類やタオルを洗濯する場合は、洗濯ネットを使用しての洗濯をお勧めします。

■衣類に優しく洗濯するのはどっち?

日立のビートウォッシュです。

こすり洗いは衣類と衣類をこすり合わせ、洗濯槽にもこすり合わせて洗うので、衣類へのダメージは懸念されるところです。

ビートウォッシュの洗浄方法は、水流によって衣類と洗剤を強力に行うもみ洗いがメインの洗濯方法で、衣類をこすったり、引っ張るなどが少ないので、衣類が長持ちします。また、毛玉の発生やほつれも少なくなります。

普段着の汚れが激しくなく、衣類を長持ちさせたい方へはビートウォッシュがおすすめです。

■設置場所に制限がある場合は?

パナソニックの縦型洗濯機は横幅、奥行きが小さいコンパクトな洗濯機なので、設置場所に制限がある方にピッタリです。

注意点として、横幅がスリムではありますが、床面からの高さが高いので、蛇口に干渉する可能性があります。

店頭で横幅と奥行を気にされている方は多いのですが、蛇口にあたってしまって設置ができないケースは思っているより多いので、床面から蛇口までの高さは確認するようにしてください。

■衣類の臭いが気になる場合は?

日立のビートウォッシュがおすすめです。

パナソニックと比較してすすぎの性能がいいので、タオルやシャツの生乾き臭に悩まされている方にお勧めです。

大水流で時間をかけてかくはんしつつ、しっかりすすぎをするので、臭い残りの心配もありません。

パナソニックの縦型洗濯機にも「パワフル滝洗いコース」というコースがあり、洗濯時間を延長して2回すすぎをするなど、すすぎをしっかり目に行う洗濯コースもあります。

まとめ

いかがだったでしょうか?

どちらのメーカーにもメリット、デメリットがあります。

「新・家電の3種の神器」としてドラム式洗濯機が注目されていますが、まだまだ縦型洗濯機の方が需要は多く、ドラム式洗濯機を購入された方の声の中に、

「ドラム式を購入したけど、縦型洗濯機の方がよかった」という声も少なからずあります。

汚れ落ちや仕上がりに不満があり、ドラム式から縦型洗濯機に買い替えた方もいらっしゃいます。

ビートウォッシュにはビートウォッシュのお勧めできる点

パナソニックの縦型洗濯機の強み

ドラム式洗濯機と比較して縦型洗濯機が勝っている点

それぞれがあります。

「これが万人にお勧めできる洗濯機です!」というものは、残念ながらありません。

皆さん自身の家電選びの参考にしていただければと思います。

ご視聴いただき、ありがとうございました。

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