パナソニック小型ドラム式洗濯機SDシリーズ、これ絶対売れるわ!キューブルとの違いは?

いらっしゃいませ家電の虎です。

いやあー久々に面白い洗濯機を投入してきたな、というのが素直な感想でした。

パナソニックでヒートポンプ式乾燥じゃないドラム式洗濯機といえばキューブル。でも今回はキューブルという名称ではない洗濯機、SDシリーズを2機種発売しました。

僕はこれ面白いと思ったのと価格が指定価格ではあるけど魅力的な価格設定だったのでぜひみなさんにおすすめしたく記事にしてみました。

目次

パナソニックのSDシリーズはUタイプとHタイプの2タイプ

両方とも2025年1月発売、ドラム式でこの時期に新型が出るのは珍しいと思います。

しかも現在の主流の12kg以上モデルではなく、10kgの小型タイプです。

10kgというサイズは一人暮らしで使いやすく、それに12kgのドラム式洗濯機が設置できないマンションにお住まいの方にも向いていると思います。

ですが、この2モデルはかなり大きな差があります。

それぞれの洗濯機の違いを簡単に話すと、Uタイプは「スマホで洗濯の操作ができる」のと「柔軟剤の自動投入ができる」の2点があります。

次にHタイプですが、こちらのタイプは「温水洗浄ができる」のと「柔軟剤の自動投入がない代わりに、大容量の洗剤自動投入ができる」の2点がポイントになります。

言い方を変えれば、使い勝手重視のUタイプ、洗浄力重視のHタイプとなります。

それでは各モデルの特徴を細かく見ていきましょう。

Uタイプ

Uタイプの最大の特徴は「アプリ対応」という事です。

最近のちょっといい家電は、ほとんどアプリ対応になっています。家電でもアプリ対応機種は年々増えていってます。

アプリは非常に便利でしてパナソニックのアプリ「スマホで洗濯」は、なんと11個もの機能があります!

全てを使う事はないかもしれませんが、個人的にお勧めの機能をいくつか紹介します。

1つめは「外から運転・予約ができる」です。

外出先から帰宅時間に合わせて洗濯を開始できるサービスですが、個人的な使い方は「室内での利用」です。

例えば、最後にお風呂に入ってタオルなどを洗濯機に入れます。その後洗濯機の蓋をして電源をいれます。

そして、アプリを登録している人に一言「洗濯機のフタ閉めたよー!」と一声かけてもらい、それを合図にスマホで洗濯機を動かすのです。

こうすると、自分が洗濯機の前まで行って操作せずに洗濯を回すことができるのです。

上手に使えば乾燥までおまかせできるので「あとはたたむだけ」にすることもできます。

さらに、予約を使う場合も「洗濯終了時刻を設定」できるのがポイントです。

この機能はパナソニックの洗濯機だけで操作するには最上位のLX129にしか搭載されていません。

他のモデルは終了時間を逆算して予約時間を決めないといけません。

それが、アプリがあれば、逆算せずに終了時間を決めるだけで自動で設定した時間に終了してくれるのです。

最後に「自動投入時の洗剤設定が楽」というのもポイント高いです。

自動投入の洗剤は使用量が決まっています。

洗剤のパッケージに書かれているのですが、だいたい「水30mlに対して洗剤を何ml使用する」と書かれています。

この記載の字が小さくて読みにくいんです。

でも、このアプリがあれば洗剤の銘柄(アタック、トップ、アリエールなど)で設定に必要な使用量が表示されるのです。

このようにUタイプは使い勝手が非常に良いドラム式洗濯機となります。

Hタイプ

続いて、Hタイプです。このモデルは柔軟剤の自動投入がないです。

その代わりに、洗剤自動投入タンクが非常に大きくなっています。

そのタンクの大きさなのですが、通常の自動投入タンクは920mlです。

それに対してHタイプの場合は、なんと1780mlという大きさです。

1780mlがどれぐらいかといいますと、スーパーなどで売っている「大容量の詰め替え洗剤、約4回分」です。

ここまであればそうそう洗剤を買わなくても済みますし、洗剤の1mlに対しての金額が安くなるため、コスパが良くなります。

また柔軟剤の自動投入はできないのですが、洗濯ごとに柔軟剤を変更したいというニーズもあり、この洗濯機はそれに対応した製品と言うこともできます。

個人的には、ちょっと不便かなぁと思います。

それとHタイプには、温水泡洗浄機能がついてるのも非常に大きい魅力になります。

この機能は温水洗浄と泡洗浄を足した機能になります。

まず温水洗浄ですが、この機能は普通の水道水を温水ぐらいに温めて、その温水で洗ってくれます。

温水にすることで洗剤中の酵素が活性化し、汚れ落ちがよくなります。

温水の温度は15℃、30℃、40℃、60℃と選べます。

ただし、温度は高ければいいと言うわけでは無く、洗い方や衣類によってちゃんと設定しないと、効果が悪くなる場合があります。

温水洗浄のその他の効果としては、冬で水道水が冷たい時は洗剤のパワーが非常に落ちてしまいます。

そこで温水にして洗濯すると、洗剤の洗浄力を活かした洗濯ができるようになります。

最後に泡洗浄です。これは、洗剤を水道水に混ぜる時に泡状にすることで、洗剤の効果を衣類全体へ素早く浸透させます。

この2つの洗い方を組み合わせたのが温水泡洗浄です。

総じてHタイプは使い勝手より、洗浄力重視のドラム式洗濯機となります。

さて、2モデルあるSDシリーズですが、パナソニックにはもう1機種10kgタイプのドラム式洗濯機があります。

それがキューブルと呼ばれるVGタイプです。

次にSDシリーズとキューブルとの差を見ていきましょう。

SDシリーズとキューブルの違いは?

パナソニックのキューブルとSDシリーズ違い

価格

SDシリーズとキューブルの1番の差は価格になります。

キューブルが約340,000円に対してSDシリーズが197,010円と、かなり価格に差があります。

SDシリーズはメーカー指定価格品のため、売価は変わらないのですが、それにしてもキューブルは高いです。

じゃあ、価格差を埋めるほどの機能がキューブルにあるか?と、聞かれると一応あると言えます。

理由は、SDシリーズの2モデルのいいとこ取りをしたものが、キューブルだからです。

つまり、SDシリーズのUタイプにあった「アプリ対応」と「洗剤自動投入」。Hタイプにあった「温水泡洗浄」。この2つの機能が両方とも搭載しているのがキューブルとなるのです。

ナノイーX

さらにキューブルには「ナノイーX」も搭載されています。パナソニックと言えばナノイーXというくらいメジャーな機能になってきましたね。

ナノイーXは通常の洗濯ではあまり使われず、消臭コースや花粉抑制コースなどで使用されます。人によっては、まず使わないコースです。

本体カラー

最後にキューブルは本体が黒であるということです。

洗濯機は白物家電と呼ばれるだけあって、基本白色をしています。そのため、洗濯機を置いたときの部屋の雰囲気が大体似たようなものになります。

実際、キューブルは「黒色だから」という理由で購入されるお客様も多くいます。

SDシリーズとキューブルは同じ寸法ですので、設置できる場所は全く同じです。

なので、便利さ重視か洗浄力重視のSDシリーズ、全てを兼ね備えるが高価格のキューブル、自分の予算に合わせて選択しましょう。

SDシリーズはどんな人におすすめ?

最後にドラム式洗濯機の中でSDシリーズをお勧めする人をお伝えします。

それは「マンション・アパートにお住まいの人」と「洗濯機を置くスペースが狭い人」です。

理由はSDシリーズの寸法にあります。

SDシリーズとキューブルの寸法は、幅63cm・奥65cm・高101cmです。

対して一番人気のLX129Dの寸法は、幅63cm・奥72cm・高106cmです。

SDシリーズの方が、奥行きが7cm短くなります。これは「一歩前に出る」くらいの距離です。

マンションで半融経路が狭かったり、洗濯機を設置するエリアが狭かったりすると、洗濯機を設置できない時があります。

また設置できても、洗濯物を取り出すときに非常に狭く感じる事が多いです。

狭い場所であれば、縦型洗濯機という選択肢もありますが、最近の縦型洗濯機は以前より全高が高くなっています。

例えば、縦型で自動投入機能付き洗濯機、パナソニックのNA-FA10K3の寸法は、幅59cm・奥63cm・高107cmです。

幅と奥はSDシリーズより小さいのですが、全高が6cm高くなっています。

これでは洗濯機の水道の蛇口に当たる可能性があります。

戸建てであれば、設置時に洗濯機をある程度移動して蛇口にあたらないようにしたり、最終的には蛇口を付け替えたりといった対策がとれます。

ですが、マンションではそうもいきません。特に賃貸マンションでは設置場所も蛇口の位置もまず変更できません。

もともと、キューブルが生まれた理由は「マンションにドラム式洗濯機を設置したい!」から始まっています。

ですが、キューブルは価格が高いのです。30万円超えます。

そこで今回発売になったSDシリーズです。

キューブルから必要な機能を絞って、価格を抑えたモデルなのです。

店頭で洗濯機をご案内していて、SDシリーズは賃貸マンションにお住まいのお客様からのお問い合わせが多いです。

そしてほとんどのお客様が、価格と寸法の事を話されます。

お客様も気になっているんですね。

最後にSDシリーズの注意点を1つ。それは乾燥についてです。

以前の動画でも話したかと思うのですが、SDシリーズもキューブルも「ヒート排気式乾燥」になるため、乾燥中は排熱が発生します。

なので、乾燥中は室内が熱くなります。メーカーカタログにも「換気が必要」としっかり記載があります。

洗濯機があるところに換気があればそれを利用しましょう。無ければ、戸を開けるしか無いです。

この事はヒート排気式乾燥のドラム式洗濯機の注意点なので、覚えておきましょう。

「室内が熱くなるのが嫌」と言う方は、サイズが大きくなってしまいますが、ヒートポンプ式のLXシリーズがお勧めです。

室内が排熱をしないのであまり熱くならなくなります。

しかもふんわり乾燥してくれます。設置スペースと予算があるなら、検討してもいいかもしれません。

まとめ

今回はパナソニックの新型のドラム式洗濯機、SDシリーズについて話してきました。

今までキューブルしかなかった10キロのドラム式洗濯機市場に、低価格で使い勝手の良いモデルが出てきたのは非常に魅力的です。

しかも、UモデルとHモデルという2つのモデルに分けたことで、お客様が自分に必要な機能に絞って洗濯機を選べるようになりました。

価格もキューブルの40%offと、かなり安くなっています。

これでヒートポンプ式の乾燥がつけば最高なのですが、まだ技術的には難しいようです。

「マンション住まいでドラム式を使いたいんだけど、置くのはちょっと無理そうだな…」と考えられているお客様は、家電量販店に行って実物を見てみてください。

そこで寸法を測り、自宅に設置できるかどうかを検討してみるのも良いのではないでしょうか?

それでは今回は、以上となります。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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