いらっしゃいませ、家電の虎です。
炊飯器は好みがあるのでどのメーカーがおすすめなのかお伝えするのが特に難しい家電です。
でも僕のお店では実際に買った人から購入していただいたモデルの感想などをお聞きするので今回はメーカーごとのお客様の声をお伝えしていきます。
今日はメーカー別のお客様からの評判や感想をお伝えしていきたいと思います。
ですが実際に食べた人からの感想ならきっと信頼度上がりますよね?
今回はパナソニック、象印、タイガー、東芝、日立、三菱の評判をお伝えしてきます!
炊飯器メーカーごとの特徴と比較

パナソニック
パナソニックの特徴は、圧力操作による「おどり炊き」と、熱伝導率が高い「ダイヤモンド竈釜」です。
おどり炊きは、加圧によりお水の沸点を105℃へ上昇させ火力を上昇。さらに、急激な減圧を利用してお米を上下におどらせることで加熱ムラをなくし炊き上げる技術です。
ダイヤモンド竈釜については、釜の内側にダイヤモンドフッ素によるコーティングが施され、細かい泡を発生させる仕組みになっています。
その泡がお米一粒一粒に熱を伝えることで、お米のうま味をより引き出せるからです。
ほかにも、最上位モデルには「加圧追い炊きポンプ」を搭載し、追い炊きと蒸らしの工程で熱風加圧をすることで、余分な水分を飛ばしてハリのあるごはんに仕上げたり。
炊飯器本体に内蔵されたIHコイルでの、底からフタまでの全面発熱IHにより、釜全体を包み込むように加熱するなどの独自技術を採用しています。
また、丸みをおびたコンパクトな形状のモデルもあり、設置性のよさや一味違ったデザインを魅力に感じるお客様もいらっしゃいます。
象印
象印の特徴は、「炎舞炊き」シリーズによるお米を舞い上げるような炊飯技術と、IHと相性の良い鉄素材を仕込んだ「豪炎かまど釜」です。
CMでもよくやっている炎舞炊き。内容としては、炊飯器の底に複数のヒーターが内蔵していて、一斉加熱や部分的な加熱を繰り返し、激しい熱対流によりお米を舞うような炊飯を実現しています。
加熱ムラがなく、ふっくらした炊きあがりが特徴的です。
「豪炎かまど釜」は、アルミとステンレスの間に鉄を組み込んだ構造になっており、高い発熱効率と蓄熱性で高火力での炊飯を実現しています。
また、ごはんの甘みやうま味成分を引き出す「プラチナコート」も施しています。
ほかには、最大約40時間美味しく保温ができたり、使うたびに感想を入力すれば好みの食感に進化する「わが家炊きメニュー」など、ユニークな機能も多いのが象印の炊飯器です。
タイガー
タイガーの特徴は、シリーズ名にもなっている甘みとうま味を引き出す「ご泡火炊き」と、その火力を実現する「本土鍋」です。
多段階圧力と細やかな熱コントロール技術などでお米のうま味化である糊化を促進し、土鍋ならではの細かな泡でお米を包む炊き方を実現。
細かな泡が土鍋内に発生しお米を包むと、お米が傷つきにくくふっくらと粒立ちのある炊きあがりになるんです。
土鍋の蓄熱性の良さや遠赤外線効果もあいまって、高い火力でうま味を引き出してくれます。
そんなご泡火炊きを実現するための釜は、最上位モデルに、1つ1つ厳しい検査をクリアした本土鍋、それ以外のモデルにも土鍋コーティングを施した釜を採用しています。
最上位モデルには、少量の1合炊きコースやおこげの付き方を選べる火加減設定など、他社とは違ったごはんの楽しみ方を考えたメーカーです。
東芝
東芝の特徴は、独自の「真空技術」と圧力と丸底内釜による「炎匠炊き」です。
「真空技術」は東芝炊飯器の代名詞ともいえるもので、役割としてはお米の吸水促進と最大40時間の保温にあります。
釜の中をできる限り真空に近い状態にすると、お米って芯までお水を吸い込むようになるんです。
芯までしっかりと吸水したお米は、内部までよく熱が伝わるので美味しくなるためのα化が促進されるわけです。
しかも真空で吸水させることで、「ひたし」の時間が短くてすむので時短にもつながり一石二鳥。
さらに保温時に真空保温することで、お米の酸化を防ぎ水分を保つため黄ばみが少なくふっくら保温できます。
一般的な炊飯器の保温時間は、推奨12時間・最大24時間のものが多いので、最大40時間の真空保温はまとめて多めにごはんを炊いておく方におすすめです。
「炎匠炊きは」、圧力と熱対流を利用した加熱方式で、さらに羽釜形状の丸底内釜が内部の熱対流を促進します。
4種の素材を使った複層構造の釜で火力を高め、美味しくムラなく炊き上げます。
また、地域によって違う水の硬度による炊き分け機能や、真空吸水を利用した早炊きコースなど、独自性の強い機能も魅力のひとつです。
日立
日立の特徴は、圧力とスチームを利用した「圧騰甘み炊き」と、蒸気がほとんど出ない「蒸気カット」です。
「圧騰甘み炊き」は、お米に対して、浸し・圧力加熱・圧力スチーム蒸らしの工程を経て、甘みの際立つごはんへと炊き上げます。
お米の粒感がしっかり感じられ、噛めば噛むほど甘みを感じられる炊き上げ、「外硬内軟」なごはんに仕上げるので、しゃっきりした食感が好きな方におすすめです。
また、加熱時に発生する水蒸気をふたにあるヒーターで加熱して、スチームとして使います。
そのため、蒸気が炊飯器の外にほとんど出ず、蒸気カットにつながっているのもポイント。
店舗に来られるお客様でけっこうあるのが「蒸気が出ない炊飯器ってないですか?」といったご要望です。
「小さなお子さんがいらっしゃるので心配だ」とか「ラックの棚に入れるので蒸気がこもるのが気になる」などといった方には日立の炊飯器はぴったりかと思います。
内釜にはカーボンフッ素のコーティングがされていて、メーカー6年保証があるのも他社にはない強みです。
一般的な内釜保証ってだいたい3年。それに比べると倍の6年って、耐久性への自信がすごいですよね。
釜の内部が剥げていくのが気になる方には、安心感のある仕様になっています。
三菱
三菱の特徴は、職人がひとつずつ作り上げる「本炭釜」と、あえて圧力を使わず大火力で炊き上げる「連続沸騰」技術です。
本炭釜は、職人が一つ作り上げるのに約100日間かけて作り上げます。
沸騰時のふきこぼれを制御する形状や、釜底の意図した高低差から発生する多くの気泡による熱対流、炭が生み出す遠赤外線効果など、手作りの炭素材ならではの粒感のあるごはんが楽しめます。
また、かまどのように炊飯時に高い熱量を加え続ける連続沸騰技術も三菱独自。
あえて圧力は使わず、じっくり熱を加え続けることで、お米の粒感を残したまま甘みをしっかり引き出します。
ほかにも超音波による吸水促進技術や、冷めても美味しいを実現する保水膜でお米を包み込む技術など、本格的なごはんを楽しめるメーカーです。
現在の炊飯器は、ほとんどのモデルに圧力が採用されていますが、三菱は独自の研究で圧力は使いません。
CMや広告などで大々的に宣伝していないので、店頭でお話しても影が薄いメーカーと思われているみたいですが、実は50年以上研究し続けている実力派なんです。
炊飯器 各メーカーの評判や口コミ

ここからは、各メーカーの評判や感想をご紹介します。
店頭で実際にお聞きしたものや、ネットの口コミや評判をよく見られたものを5つにまとめてみました。
実際に使っている方のご意見もあったら、参考にしたいのでぜひコメント欄に書き込んでくださいね。
パナソニック
まずはパナソニックから。5つにまとめてみると、
・思っていたよりお米の粒感がしっかり感じられる食感
・お米の状態に合わせて炊飯してくれるのが良かった
・液晶パネルやボタンの操作がしやすい
・他社にはない可愛いデザイン(CR、Rシリーズ)
・保温性能はふつう
といった内容が多いかなと思います。
全体的にごはんの美味しさに対しての評価は高いですね。
あと今年や去年の傾向としては、以前のものより粒感が感じられるしゃっきりめの仕上がりに寄っているみたいです。
これは近年のお客様の意見を反映しているみたいで、売れ筋上位のメーカーや機種はしゃっきりめの傾向があるらしく、そういった調整がされているとメーカーの営業担当の方もおっしゃっていました。
上位モデルはAIを利用した炊飯が特徴で、お米の乾燥具合や釜内の水分量などお米の状態をセンサーで捉えながら最適な炊飯ができます。
お米って1週間もたてば、乾燥しちゃったりして状態が変わるんです。そういった違いも含めて自動でベストなごはんに炊き上げるのはパナソニックならではですよ。
また、パナソニックの炊飯器は、丸みを帯びた独特のデザインのものがあり、コンパクトなその形状が女性の方を中心に人気があります。
「炊飯器らしくないのがいい」ってことで、ご購入された方もいらっしゃいましたね。
対して、保温性能は一般的な炊飯器とそこまで変わらないので、たくさん炊いておいておく方や、1度炊いたら翌日まで保温しっぱなし、なんて方は保温性能が高いメーカーを選んでもいいかもしれません。
象印
続いて象印です。
炊飯器メーカーとして上位のシェアをほこる象印は、肯定的な意見が多かったです。
・芯までふっくら仕上がったごはんが美味しい
・わが家炊きが使ってみるとおもしろい
・保温状態がよいのでまとめてご飯を炊けるのが楽
・お手入れするパーツが少なくて良い
・STAN.シリーズはデザイン性が高くおしゃれ
中~上位モデルに搭載されている「わが家炊き」に関しても、高く評価するご意見が多かったですね。
わが家炊きは、設定しておけば炊飯時に食感などの感想を聞いてくれ、次回の炊き方に反映してくれる機能です。
ようは、使えば使うほどに自分好みのごはんが炊けますから、美味しいご飯がよりオリジナル仕様になります。
これが使った方には好評なので、象印の炊飯器を購入するならぜひお試しいただきたいですね。
ごはんの仕上がりはどちらかというと、もっちりとした食感。甘みもしっかり出るので、「ご飯が美味しくて食べすぎちゃう」なんて方もいましたね。
保温性能も高いので、最大40時間保温に対応しているのもグッド。
残ったごはんは、冷凍や冷蔵しちゃった方がいいですが、たくさん炊いた場合はめんどうだったりしますから。
長く保温しても味が落ちにくいので、保温が長めの方には象印はおすすめしやすいですよ。
また、おしゃれなSTAN.シリーズは、価格が安くデザインも良いことが決め手になって購入される方が多いですね。
ただ、象印の他の上位モデルは、美味しく機能性は高いのですが、デザインに関しては突出しているというわけではないので、デザイン面では一歩他社に譲るといった印象でしょうか。
気になる点はそれくらいで、全体的に性能・機能性は高いメーカーなので、炊飯器選びに迷ってしまいがちな方が購入されるも、「やっぱり美味しかったから買ってよかった」という意見の多いメーカーでもあります。
タイガー
3つ目はタイガーですね。象印と人気を二分している炊飯器業界のツートップだと思います。
・1粒1粒がふっくら甘くて美味しい
・1合炊きや少量でも非常においしい
・モデルによっては釜にハンドルがあって持ちやすい
・狙っておこげが楽しめるのは楽しい
・本体のフレーム部分についた汚れのお手入れが楽
タイガーはもともと評判の良いメーカーですが、ここ近年の「ご泡火炊き」シリーズがヒットして、雑誌やネットなどさまざまなメディアでとりあげられているのが印象的ではないでしょうか。
食感は土鍋の持ち味を活かした粒立ちの良さが持ち味で、そこを称賛する声が多いなぁという感じです。
かまどやおひつをモチーフにした機能も多く、少量炊飯やおこげを楽しめるユニークさがうけているのも特徴的な一面だと思います。
ミドルクラスの機種には、釜に持ち手部分があるので洗った後など持ちやすさに定評があります。
全体的に内側のフレームに、汚れやお米がひっつきにくくのきやすい素材やコーティングが施されているので、お手入れしやすい点も良いですね。
本体にある操作ボタンも、大きくシンプルで操作がしやすいのをほめている方も多いですね。
「炊飯器といえばタイガー」というイメージの方も多いんじゃないでしょうか。
迷った際に、しゃっきりとしたお米が1粒1粒たったごはんが好き、なんて方はタイガーを選んでみるのもおすすめです。
東芝
4つ目は東芝の評判をご紹介です。
東芝は最上位モデルの評判も良かったですが、上から2つ目や3つ目のモデルもコスパが良いって感じの意見が見られました。
・最上位モデルはお米の銘柄による炊き分け機能がすごく豊富でおもしろい
・しゃっきりめのごはんが好きな方におすすめ
・最長40時間の保温性能はさすが
・時間がないときに早炊きコースが便利
・機種によってはお手入れパーツが3点。ものによってはちょっとめんどう
最上位モデルは、他社と同じように数多くのお米の銘柄に対応した炊きわけが可能なほか、使うお水の硬度まで設定が可能な独自性があります。
「ひたしプラス」のような真空技術を使った機能もあり、いろいろ設定をいじれる良さを評価する方もいましたよ。
ごはんの炊きあがりとしては、もちもち寄りのしゃっきりめ。
個人的にも、「やわらかとかための中間くらい、ややかため寄り」と思えたので、ご自身の好きな食感に設定で調整して楽しむのがいいと思います。
そんななか東芝の炊飯器は、「早炊き」と「保温」が良かったという意見が多いです。
東芝独自の真空技術を活かして、早炊きでもきちんと吸水できているお米のふっくら感や、24時間以上経過しても美味しく食べられる保温性能が好評。
忙しくされている方には喜ばれるポイントです。
特に一般的に早炊きはお米への浸水が甘くなってしまうというデメリットがありがちですが、そこをあまり気にしなくてすむのはけっこう主婦の方から評判がいいですね。
ただ、内ブタについているパーツが洗うのめんどくさいってご意見もあるので、購入前に実際の構造を見てみることをおすすめします。
できればパーツは毎回洗ってほしいですしね。
早炊きや保温を重視する方は、東芝の炊飯器を選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
日立
さて、それでは残すところ2つのメーカー。日立の感想です。
・お米の噛み応えをしっかり感じられる
・蒸気が出ないのはやっぱり便利
・内釜が6年保証なのがうれしい
・0.5合から設定できる少量コースが2人暮らしだと便利
・アプリ機能はあるけど使わないかな
日立の炊飯器を購入する方、購入した方でよく見る評判はやはり蒸気レスな点だと思います。
お子さんがいるから危なくないように、家具が蒸気で傷まないように、など蒸気が出ない炊飯器を探している方からは高評価。
また、その蒸気をそのまま炊飯時や保温時に活かす設計なのはよく考えられています。
日立の炊飯器は「外硬内軟」をうたっていて、外はかためで噛めば柔らかく甘みが出るのをウリにしているごはんが特徴です。
ぼくも試食したときは「1番噛み応えあるのは日立じゃね!?」と思ったくらいしっかりした食感でした。
お米の粒感や嚙み心地を重視したい方にはぴったりなメーカーかもしれません。
しゃっきり感がある分、日本米のねばりやもちもち食感が好きな方には「ちょっと違う・・・」といった感想を抱く方もいるみたいなので、ここは好みが分かれそうですね。
ほかには内釜で洗米をしたいって方には、カーボンフッ素の6年保証が好評みたいで。
釜の内側にあるフッ素コートがはげると嫌じゃないですか。ごはんがひっつきやすくなっちゃったりして気になるし。
そこを6年ってすごい自信だなっていつも思いますが、確かに日立の炊飯器を使っているお客様で早い段階でコーティングがはげたって方は少なく感じます。
いつも使う家電だからこそ、タフっていうのも魅力になりますよね。
三菱
最後は三菱。
「三菱の炊飯器ってあまりイメージないんですが・・・」ってお客様がけっこういらっしゃるんですが、実は隠れた(?)実力派なんですよ。
ぼく個人は1番好きなメーカーでもあります。
・しゃっきりしたお米が好きならこれが三菱が最強
・冷めても美味しく、冷凍保存用モードでの炊飯も良い
・炒飯モードのパラっとした仕上がりはユニークでおもしろい
・洗うのが内釜と内ブタのみと少ないのがいい
・(最上位モデル以外)四角い本体デザインがおしゃれでコンパクト
三菱の炊飯器、実際使った方の感想やレビューなんかは評価の高いものが多いです。
とくに圧力をあえて使わず炊き上げる独自の炊飯方式は、お米の1粒1粒がきれいにたっていると喜ばれます。
お米の保水膜について語っているのも三菱くらいで、確かに冷めてもパサつきにくく、お弁当やおにぎりにしても美味しいのは魅力のひとつです。
僕の知り合いのお米農家の方も「うちの米は三菱が1番美味しく炊ける」と、三菱の炊飯器をすごく推してました。
また、最上位モデルは断熱性を高めるためにやや大きめですが、全体的にコンパクトで四角いデザインがキッチンに置きやすいといったご意見がけっこうあります。
ただ、近年の炊飯器はマットな質感のものが主流になっているので、人によっては本体の光沢感を気にする方はいるかもしれません。
推奨保温時間が長いメーカーではないので、長時間保温をするよりは冷蔵や冷凍などをうまく活用してほしいメーカーでもあります。
粒立ちのいいお米の食感やうま味をしっかり感じられる炊飯器だと思いますので、気になった方にはぜひ試してみてほしいのが三菱の炊飯器です。
まとめ
今回は炊飯器のメーカー別の感想や評判をまとめてみました。
炊飯器って安いものは1万円前後から高いものは10万円を超えるものまで幅広くて迷いますよね。
そんななかメーカーごとに特色やこだわりがあるんです。
その傾向や実際に使った方の評判なんかを整理していただくと、自分に合った炊飯器選びがしやすくなると思うので、この記事が少しでも役立てばうれしいです。
本日はここまでになります。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
次回もよろしくお願いいたします。